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  • daichi nakatani

「無意味な線に価値を見出した一級建築士」








「無意味な線に価値を見出した一級建築士」


普段は建築士として設計事務所で働いています。全ての作品は建築の仕事と並行して作成しています。


建築の線は意思がそのまま図面に書き込まれ、現場に反映され現実に建物や構造物が出来上がって行きます。


すなわち、建築図面に於いて無駄な線など一つもなく全ての線は意味を持って端正に書かれています。


たとえ1cmの線でも縮尺1/100の図面では1mの壁ができ現場では様々な事象が連なって皆が行動していきます。


事務所ではデスクで図面を書き、振り返ればそこにオイルパステルが散らばっており、建築業務と絵画制作はほぼ同時進行で行っている状態です。


私は建築に於ける線の意味を求めるその過程で、無意味な線にこそ表現の本質を、さらにアートの可能性を見出しました。


建築士が無意味な線を描く行為とは、相対し両極に振れる取り組みとして、その行動がアートとして成り立つのではないかと考えました。


私にとって建築の仕事と絵画制作は振り子のように揺れ、お互いのバランスを取りながら前進しています。


意味と無意味の相反する行いは過程として同じ事であり、この無意味な線にこそ価値があるのだと感じた瞬間に、自身の手で描き出した作品に心を焚付けられたのです。


子供からお年寄りの誰もが使用できる素材として、紙とオイルパステルを用いて、誰にも描けない作品を制作したいと言う思いから、色と形の重なりの多様性を表現し、新しい価値を提示しています。


その価値観が広く共有され、現代を生きる、またこれからを生きる人々の財産となる事を望んでいます。


                       


一級建築士 / アーティスト 中谷大知


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